新提案とその顛末

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    存在するホンモノへの執着

     

    テーマはリアリティということで

     

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    もっとリアルに・・・ボクは3次元加工を提案する

     

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    発泡スチロールをホットワイヤで荒々なカタチに整形し

     

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    削って円形胴体につなげばもっとリアリティが・・・

     

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    しかし、Rh君のもとめるリアリティはそこではなかった

     

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    彼の作り方は彼のこだわりの中で完成されたもので

    すでに手順は決まっている

    ボクはこうだよ、と目の前で見せてくれた

     

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    これがRh君が自分で編み出した彼独自のリアリティの表現

    そう主張しているように見えた

     

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    今回のスタアラ特別塗装のB737−800

     

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    こちらは前回つくったB787−9

     

    Rh君独自の作風として広く社会に認められたら将来は

    バンクシーみたいな価値が出るのかもしれないね

     

     

     

     

    リアリティは人それぞれ

     

    円形胴体にしたら、更にリアリティが増すと考えたのはボクの独りよがりであったのだろう。

    それは抽象画の作者に「こっちの方が写実的に映るよ」と絵筆の代わりにカメラを渡し、そんなカメラの使い方しちゃだめ!と言うような大きなお世話になってしまった気がする。

    形状が実機に近いだけがリアリティではない。アーチストには自分だけの理想がある。そう言われたのかも知れない。

     

     

     

     


    こだわりの真ん中を知るときがきた?

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      毎回、思いもよらない発想に驚かされるこだわりの工作室

       

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      こだわるのはお互い様とボクからしかけてみる

       

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      とってもローギアードなギアボックスを使った自信作の

      手作りクレーン

       

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      キッズに依頼し帝国重工製プーリーをつけたウィンチは

      ジャンボの懸吊もラクラクこなす

       

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      こだわった昇降切り替え&メインスイッチは接点が見え

      故障も修理も実感できる上、部品代も格安

       

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      さあ、どう遊ぶのか「これは、どう?」と提示してみる。

      ま、こんなもんか。と、上げ下げしてはみるものの

      RH君はイマイチな表情だ

       

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      それよりも気になってしまったのが工具箱に入っていたコレだ

      ゴムパチンコで打ち上げるタイプのプラどんぼ

      DAISOで108円(税込)に負けるのか・・・

       

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      そうか、ゴムで打ち上げるタイプの飛行機に興味があるのだな、と

      即席につくったパチンコグライダーは

      あっさりと無視される

       

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      彼の興味は「ゴムで打ち上げる」ではなく頭部につけられた

      「LEDを点灯させるユニット」であった

       

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      青色のLED点灯を確認した彼は自作の機体B787−9に

      さっそく取り付けだした

       

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      空港ではプッシュバック前に点灯する胴体上部&下部につけられた

      アンコロと呼ばれる衝突防止灯にしたかったのです

       

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      次に興味を持ったのがコレ。釣りの板鉛ですが、気に入ったのは

      「重さ」ではなく、その「質感」の様でありました

       

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      さっそく機体の胴体最後部に巻きつけはじめました

      う〜ん、そう来たか。もはやボクは投了です。

       

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      Rh君は鉛の輝きをB787の胴体最後部に開口している

      APUの排気口に見立てたのですね〜

       

       

      こだわりの真ん中を探せ

       

      前回、Rh君のこだわりの方向性が見えたと書きました。

      機械モノでも電気モノでも目的や機能がはっきりしているシカケがRh君の興味の対象だとボクは考えたワケですが、その条件には大きな見落としがあったことに気づきました。

      対象は架空のものではなく、リアリティのあるモノという条件が抜け落ちていたのです。

      同じクレーンを作るにしても、丸尾重機とか仲井真レッカーとか実像に近ければ台車を作るなり、ロゴを貼ったりして遊んでくれたんではないかと思い至ったのでした。

      それに引き換え、彼の作品であるB787−9は登録番号も描かれ、実機も存在します。彼にとって、しっかりとしたリアリティのあるものなのです。

      だとすれば、より実機に近づける課題も心の中に持ち続けているのでしょう。

      LEDユニットは、衝突防止灯として使えそうだし、鉛の質感は胴体後端のダクトに丁度良い。きっと、そう考えたのでしょう。

      尾部のダクトは地上での電源を確保するための補助動力装置(APU)の排気口で、排気で高温になるためアルミではなくステンレススチール製で、あの色なのですが、Rh君は鉛を見たときに「これだ!」とひらめいたのでしょう。

      いきなり巻いてある板鉛を取り出すのでボクは「おいおい、待て待て」と心の中で叫んだのですが、少し見ていると、やり始めたことの意図が分かり、それは密かな「感動」へと変わりました。素敵な感性じゃないか。

      そうか、彼は機械の機能をシミュレートしているのでも模型を作っているのでもない。心の中にあるホンモノを作っているのだ。

      そう見て来ると、彼の飛行機には後縁装備物はあるのに、今のところ前縁のスラットもないですし、アンテナ類もピトー管もありません、それこそ翼端灯も着陸灯もないです。

      でも、リアリティがこだわりの真ん中であるとすると、これから装備してくるんでしょうね。そういえば前回、貨物扉が付けられていたのを思い出しました。

      そして、お母さんの言葉を思い出したのです。シャッターに凝った時もカタログまでもらって来て、彼は実際に設置する場所を探していました、と。

      どうしましょう、お母さん。将来は実機の飛行機を作ってもらいましょうか。

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       


      マニアの視点

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        昨年末はシャッターに凝っていたRh君ですが

         

        新春のテーマは更にマニアックだった

         

         

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        つくっていたのはコレです

         

         

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        何かの全体ではなく、部分なのですが

        なんだかわかるでしょうか?

         

         

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        林先生もびっくりだと思いますけれど、コレです

        正解はB787の脱出扉

         

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        上図は下側から覗いたところです。ドア内側に取り付けられている

        コンテナ内に入っている黄色いのが脱出スライドです

         

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        自作の脱出スライドを取り出し展帳させてみているRh君

         

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        上図は実機で展帳させたところで普段は目にすることのないものです

        緊急脱出用ですから、そうそう見ては困りますが・・・

         


        それでも、たぶん皆さんがご存知なのは、CAさんの機内アナウンス

        「お座席ポケットにある安全のしおりをご覧ください」で

        お馴染みだからではないでしょうか

         

         

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        Rh君、スライド本体を忘れて帰ってしまったので、僕が

        フチを丸めて展帳の形態を作ったのが上図です

         

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        この写真をもとに既存のB787の写真に合成して

        緊急脱出の図ができました

        けっこういけそうです。ドアは開いてないですけど・・・

         

         

        卓越した能力を活かすために

         

        Rh君の作品は、ぴっころへの橋渡しとなった飛行機を手初めに、今までもいろいろ拝見してきました。

        iPhone、熱・煙感知器、信号機、ドンキホーテのスピーカー、シャッターなどなど。

        そして前回は航空機の主翼縁装備物で、今回は緊急脱出扉でした。

        作品のジャンルはいろいろですが、振り返ってみると、ある種の方向性は感じ取ることができます。

        すなわち機械的なもの、電気的なもの、はっきりした用途と機能をもった「シカケ」に強い関心があるのではないかということです。

        同時に作動に伴う警報やアナウンスなども耳から完璧にコピーしてしまう能力の持ち主でもあります。

        日常生活において興味を持った対象をよく観察して、自分なりに理解に勤め学習している姿が目に浮かぶとともに、学校だと、どうなのかなと思ったりします。

        そこでは興味のないこともやりますし、コミュニケーションをとりながらの共同作業も必要ですし、たとえ興味があってもやってはいけないこともあるからです。その辺りのソーシャルスキルを身につけたら、彼は社会に出てからも面白い企画を次々に考えてくれそうな気がします。

        ボクは、その昔、仕事で脱出シュートを機体に取り付けた経験があります。飛行モードにしてドアを開けると窒素や炭酸ガスでシュートを膨らますシカケです。

        実際、取り付けて膨らましてみたかったのですが、一度、膨らますと、収納が大変なので取り付けただけで終わりました。社会では興味だけで勝手なことをすると怒られることも学ばないと勤まらないということです。

        Rh君には、今の旺盛な好奇心とモチベーションを将来、仕事に活かすと同時に周囲と協調し指示のきけるスキルを養ってもらえたらと思っています。

         

         

         

         

         


        こだわりについてのこだわり所見

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          新春最初のこだわりの工作室。さっそくRh君は

           

          自発的宿題を携えてぴっころに姿をみせた

           

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          対象機はANAのボーイングB787−9(JA830A)

          さっそくその作品を味わってみよう

           

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          まずは前方から。今回は3面を貼り合わせた三角断面の胴体に

          製作面での特長がある

           

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          そして下面から見上げる。ひときわ目をひくのは降着装置の

          存在と高揚力装置へのこだわりだ

           

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          ノーズギア。タイヤに異質の素材が使われているのがわかる

          気にしてみるとそれは結束バンドの頭部だった

           

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          そして今回の最大のこだわりはこの後ろ姿と言ってよい

          主翼の後縁にすずなりになっているピラピラだ

           

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          これが実機のその部分である。Rh君のこだわりがいかなるものなのか

          以下に図を使って、こだわりの解説を試みたい

           

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          この飛行機の主翼後縁にはこんな名称のものが装着されている

          ことを念頭に、お読みいただければ幸いである

           

           

          こだわりに対するこだわりの見解:

           

          子どもたちの作品を見せてもらうことは、時として、学校や親御さんからもらう成績表や連絡帳のコメントよりも子どもを直接知る上で貴重な手がかりとなる。

          特にボクにとってRh君は飛行機オタクという言外でのコミュニケーション手段を有しているので、心の機微を探りやすいのかも知れない。

          彼の飛行機作品は過去にも何度か拝見しご紹介もしている。その時々に興味の焦点は異なるが今回は、なんといっても主翼後縁装備物である。

          まずは後縁から垂れ下がっているフラップは実機どおりに、内側と外側の2枚に別れ、その間にフラップとエルロンの役割を兼ね備えたフラッペロンが再現されている。

          フラップについては以前も作り込まれており初めてではないが、今回はそのフラップの前方にスピードブレーキや着陸時に揚力を抑えタイヤへの荷重を増やすことで早期にブレーキの効きを確保するためのスポイラーがその枚数までが正しく再現されているのである。

           

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          パカパカ展開すると実際にはこんなイメージだ

           

          これらスポイラーが開くと抵抗板になると同時に翼に穴の空いた状態になり、下面の高い圧力の空気を上面に逃がし揚力を減少させる役割もしているが、おそらくこれらの装置が機能する瞬間をRh君は翼の後縁の見える座席に座り、こだわりの眼差しで旅の最中に見ていたのであろう。

           

          まさに印象的かつ的確にとらえていることがわかる

           

          そうなると、これは間違いなく着陸時であるから飛行中のように降着装置を引っ込めた飛行形態ではなく、脚が出た形態でつくらなくてはならないのはこだわる者ならば当然の道理だ。

          そこは心得たもので、彼は今回、初チャレンジと思われるタイヤの製法でギアダウンを表現している。結束バンドの輪の部分が車輪に近い材料と見えたのかノーズの2輪、メインの4輪ボギー式×2の車輪を全部、この結束バンドでつくっているのだ。

           

           

          ボクがこの作品にコメントをするとすれば「着陸するB787−9の接地直後の主翼後縁の状態を開発した技術者への敬意とともに表現した野心作」であり、彼にかわって名前を付けなさいといわれたら「The Finest Touch Down!」だ。

           

          こう作品についての解説を試みたけれど、ボクがいったい何を言いたいんだ?と思われた方も多いに違いない。

          本当に言いたかったことだけ言うと、それは作品にこめられた、彼独自のこだわりのストーリーの存在についてなのだ。

          ボクも飛行機オタクでアスペルガーと言われるが、自閉症スペクトラムで共通に言われるのが、この特別なものへのこだわりだ。

          世間的にはいろいろ困ったちゃんなところがあるのは分かる。

          分かるが、こだわることによって得られる知識や、創造や、人生のモチベーションがあることも認めていただければ大変、嬉しい。

          「どうせ、役にも立たない知識や、お金にもならないスキルなんでしょ、それ?」と問われればそのとおりかも知れません。

          でも必ずしも役立つからと言ってはじめた研究じゃないよね、時代の先で花開くものは・・・

          彼の飛行機を見る目が、新時代の飛行機に結びつき、世界を変えることだってあるとボクは信じていますし、こだわる人のこだわった社会参加を応援したいと思います。

           

           

           

           


          小さな事にこだわる楽しさ

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            こだわりの工作室、いろいろこだわって参りましたが

             

            今年最後のこだわりはシャッター

             

             

            そう。お店が閉店したときなどにガラガラと音をたてて

            上から下りてくるヤツ。あれです、アレ。

             

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            スチレンペーパーとセロテープでつくった試験用モジュールでは

            短冊の片面にテープ貼れば機能することがわかりました

             

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            モジュールを見てRh君が、さっそく壁面に取りつけたのは

            鍵のかかる制御ボックス。確かに必需品だわね

             

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            制御ボっクスの中には「上げ」「下げ」「停止」のボタンが

            確かにキホンだわね

             

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            そしてガイドのレールをつけたり、三和のロゴをつけたり

            シャッター面には郵便物用の穴が開けられ

            細かなところに対象物への愛着を感じるRh君のこだわり

             

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            「ご注意ください!」、「ただいま緊急停止しました」と

            アナウンスを交えながら

            Wyeeeen!!と上げ下げするRh君

             

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            今回はヒットしたみたいで、個別指導室から出ることもなく

            一心不乱に品質改善に努めておりました

             

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            天井部に巻きあげげられたシャッターを囲むボックス製作にも挑戦

            しましたが、手動クランクから動力式を示唆すると本人もその気に

            なり、モーターでの上げ下げを現在検討中です

             

             

             

            かくして普段は落書きされながら、風雨に耐え、黙々と市民の財産を

            守り続ける影の功労者シャッターに感謝と愛をこめた

            今年最後のこだわりの工作室となりました

             

             

            シャッターマニアTODAY:

             

            親御さんはRh君の興味を満たすため一緒にお店に行き、いただいて来たというパンフレットを持参されました。

            おかげですでに、Rh君は数種類のシャッターを見分け、三和シャッターと文化シャッターの違いの分かる男に成長しているご様子でした。シャッターオタク。正直、あまりメジャーな趣味ではないと思います。

            否、大人になってシャッターの構造や種類に興味があるのは、商店街のオジサンか、その業界の方々に限られるでしょう。

            しかし、子ども時代の興味の対象には、拝金主義も、国境もありません。

            子どもが興味を持ったことを察知し、できる限り情報を提供することは、人材づくりに必要なことではないかとボクは思います。

            実際、こんな簡単なシャッターでも、つくってみるといろいろな課題があることに気づきます。

            これを更に電動化するとなると、もっと様々な解決すべき問題に出会うでしょう。

            そこで数値的な検討も必要になるかも知れませんが、まずは「ボクはこんなモノがつくりたいんだ」という熱いキモチを絶やさないように導くモノづくり、手から入る学習の仕方だってその人の性格によっては有効だとボクは思っています。

             

             

             

             

             


            宿題はやりませんが・・・

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              ぴっころは学校ではない。なので学校でできないことを

               

              いろいろ試してみようと思う

               

               

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              学校には決まりごとが多い。多くの子どもたちが興味だけで

               

              好き勝手な行動すれば教室は成り立たないからだ

               

               

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              だから指示に従い教室に居られるように社会のルールを教える

               

              これは教育にとっての大事な役割だと思う

               

               

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              しかし、学校自体に興味を失ってしまうとその後の勉強は

               

              おそらく進まないし、壁ができると思う

               

               

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              好きなことは個性だ。規則を教えると同時に社会に認められる

               

              個の才能を伸ばすこともまた重要な教育だと思う

               

               

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              鶏と卵かも知れないが自身の経験からツカミとして男の子の

               

              興味ありそうなことを試していたら

               

               

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              音を聞きつけ覗きにやってきたR君もボクもやってみたいな

               

              そんな目つきをして眺めていたのだった

               

              つづく

               

               

               

               


              気モチで灯す信号機

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                毎回なにかを考え、試してみるこだわりの工作室

                 

                今回のお題はLED

                 

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                愉しみは予測不能:

                 

                その日の気分で方向性の決まるRh君のこだわりの工作室。

                前回はモーターを使った工作がヒット、今回はプーリーを使ってクレーンでも作ってみるかと予習をしていると、彼は発光ダイオードを携えてやってきた。

                お母様によると普段、信号の絵を描いているほど信号好きのようだ。確かにiPhoneや煙感知器など音や光で情報を発信する端末に心惹かれる彼の今までの行動からすると信号機も興味の対象なのは想像できる。

                せっかくなので持参した赤、黄、緑のLEDをカマボコ板に配置して信号機のモジュールをつくってみる。ターミナル端子は木ネジだしリード線は針金というチープなものだがLEDの光るベースさえあれば後は彼が信号機に仕上げてくれるだろう。そうボクは考えた。

                個別指導室の備品や道具に気が散って立ってウロウロ、棚のオモチャを引き出しては「今は、それしないよ」と注意され、しばらく落ち着かなかった彼も信号機の概要がわかった時点で、ひらめいたのだろう。

                座ると、人が立っている姿と歩いている二態をボール紙に描き切り抜き始めた、街でよく見る赤青で縦型の歩行者専用信号機を作ることを思いついたようだ。ぴっころでは時間切れだったが後は彼の世界で独自につくることができるだろう。

                ボクの見た範囲で言うと「好奇心」という動力源で動いている彼は、ものごとを枠組みや善悪ではとらえないし、面白そうなことを抑えることが出来ない。しかし、次々と他の人が考えないことを思いつく。この特性で、どう日常生活や社会との接点を見出すのかは今後の課題だと前回も言った。その観点は変わらないが、彼本人の興味を満足させつつ、他人から感心される存在へと成長して行けば良いのか、その鍵は正直なところ、まだ分かっていない。

                 

                 

                 

                 

                 


                天才は掘り出して磨け

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                  好きこそものの上手なれ。という言葉があるが、たいていの場合

                  好きなことばかりやってないで勉強しなさい!と、批判の対象に

                  なってしまうことが多い

                   

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                  だが、自分が好きになったことをなぜ他者から

                  否定されなくてはいけないのか

                   

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                  「好き」は全てのモチベーションの源だ。他に必要なことが

                  あったとしても好きなことを抑える必要なんてない

                   

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                  A君の絵は描きたいという自らのモチベーションによるものだ

                  対象が決まればまっしぐら。ペンは動き続ける

                   

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                  中学生になって、生活は忙しくはなったし年頃の葛藤はある

                  でも彼の描く飛行機の絵には夢や喜びが溢れている

                   

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                  それは心のなかに楽しめる領域が確実に存在している証だろう

                  このよりどころがあって周囲も認める彼の才能が存分に

                  発揮されていると思う

                   

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                  「好き」という才能はスキルではないので教えられるものではない

                  A君が描いている間、ボクも好きな飛行機を描いている

                   

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                  まぁA君のような才能はないけれど、楽しんでいることは一緒だ

                  好きなことではおそらく同じ気持ちで描いているだろう

                   

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                  そして好きということにおいて強い光を放つRh君。こちらも指導

                  というカタチでは様々な困難はあるものの、好奇心の芽を摘まずに

                  伸ばせたらと思っている

                   

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                  やれということをしない。やるなということをする。機内アナウンスや機械類への興味は人一倍、いたずらも人一倍、一筋縄では行かないRh君。

                  学校では困ることも多いだろうと察するが、その一方で学校でも教えることの難しい好奇心をすでに持っている。

                  どう磨けば良いのか・・・いろいろやってみながら思案中である。

                   

                   

                   

                   


                  発想は自由に・・・行動はよく考えて

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                    ピンポンだま発射機の改良に取り組む

                     

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                    前回、モーターが気に入ってしまったRh君。動く工作にチャレンジ

                    ひとまず機能を裸んぼのモーターで回転するしくみを見てみる

                     

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                    電気子、ブラシ、整流子にマグネットそんなもので出来ている

                    大体の感じがわかればよしとしよう

                     

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                    デリケートな部分をいじると、さっきまで元気に回っていたモーターも沈黙

                    回らなくなる原因、扱いの注意点や故障のイメージも大事だ

                     

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                    このモーターを使った初期の作品。ピンポンだま発射機の改良に挑む

                    課題は飛距離の増加

                     

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                    初速の増大に関してキッズの主張はローラーの周りに粘着テープを

                    貼るというものだったが、とりあえずダブルローラー型に設計変更

                    まずますの結果を得た(発射の瞬間)

                     

                     

                    失敗に関する自問自答:

                     

                    子どもは経験を積み重ねながら日々、成長してゆく。

                    その経験は安易にうまく行った成功体験よりも、不都合な結果に苦労した失敗体験の方が将来への糧になるものだ。

                    しかし、我々の社会は失敗を嫌い、成功者の手法を分析し、その追随ばかりを志向しているようにボクには見えてしまう。

                    キッズと失敗図鑑を読んでいても思ったのだが、常識を破ったことをしてしまうと大失敗をしでかすもんではある、でも、その中からブレークスルーは生まれてくるもの、というのもまた歴史の教えるところではないのだろうか。

                    問題への新たな解法はまだ埋もれている、あきらめずに好きな場所を掘ってみたら金や原油ではなくても何かでるかも。あまたの失敗の中から「不都合でない真実」を見出せば、それは成功という呼称に変わり、後世にも名を残す業績になるのではないのか、ましてや頭の柔らかい子どもたちには誰だって、その可能性が眠っているに違いない。

                    奇異なこと、すなわち悪ではない。人のやらないことの中には、まだ覗いたこともいない未開の地が広がってる。かも知れない。

                    言うとおりにしなさい、あれもダメ、これもダメ、ばかりだと脳みそも萎縮するが、発想は自由にしながら節度やルールは守らねばならないのも人の道。

                    ボクは子どもとモノを作るときは、それぞれのスタイルで自由にさせているが、老婆心ながら、さすがに予想される結果がヤバすぎるときには注意する。また、ここでやっていることを他の場所でもやっていいとは思うな、と、いうスイッチングをキチンとしないと、ぴっころではロクでもないことを教えてると非難の的になることもじゅうじゅう承知だ。

                    好きなことを伸ばすのはいいが他人に迷惑をかけない、周囲の安全も確保することが前提でないと誰からも認めてはもらえないしチャンスも奪われる。

                    好奇心は未来を開く扉だが興味を持ったことに突っ走る上での最低限のエチケット、この線引きに今、苦労している。

                     

                     

                     

                     

                     


                    欲しいモノを自分の手で・・・

                    0

                       

                       

                      ガラクタから夢をつくる

                       

                      こだわりの工作室のじかんです

                       

                       

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                      今回の工作室にはキッズの友達も集まった

                       

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                      何ができるか分からない。机に並べたボクの所蔵品は

                      別名ゴミとも呼ばれる宝の山だ

                       

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                      Rh君が興味を持ったのはプロペラ付モーターに

                      ACアダプターをつなげた扇風機だった

                       

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                      別のテーブルではキーボードの分解作業が始まっていた

                      フムフム、こうなっていたのか

                       

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                      男の子にとって製品を分解したり、違う部品を組み合わせたり

                      技術的いたずらは創造の源である

                       

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                      キッズは友達と昔、一緒に製作した卓球の球出し器

                      のパワーアップにトライしていた

                       

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                      Rh君の新作は石垣島にオープンしたドンキホーテの逸品

                      見逃してしまうようなものを彼の目はとらえる

                       

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                      大事にしている「iPhone」にはストラップが

                      付け加えられていた

                       

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                      そして最新の製作機体は胴体を綿入れにして立体化したB787

                      この新技術によってお面を貼りつけたようなコクピット前面が

                      急にリアルなものになってきた

                       

                       

                      こだわりのモノづくりヒトづくり

                       

                      CAD、CAMと3Dプリンタがあればモノが作れると思っている世代が増えているのは事実だろう。

                      ともに将来のものづくりをする上で重要な技術である。

                      しかし、まだこの惑星の物体の素性を知らない幼い子どものうちからデジタル漬けにしてしまうことには反対する。まともなモノ作りやヒトづくりが期待できないと思うからである。

                      この世の森羅万象には形や大きさと言った目に見える情報のほかに重さ、温度、触感、固さ、匂い、味、振り回したときの抵抗、叩いたときの音、人類との関わり、危険な組み合わせや使い方云々・・・ヒトとして体得すべき多くの情報を持たない者が物性値と機能とコストだけをパソコンに入れて作り出す創造物は、およそ正常な人間には美しくも愛すべきものでもないだろうと思うのだ。

                      ボクは頭の柔らかい子どもたちにこそ、まずはガラクタいじりを薦める。完成した製品を金にあかせて与えるのは無駄であるばかりか教育の怠慢だ。素材から工夫してモノを作る楽しみや苦労がいかにその後の人生を豊かにするかに気づいたら、結果に点数や順番をつけることで他人の幸せを測れるような発想自体が無意味になるとボクは考えます。

                      大人でも子どもでも自分でやってて楽しいことが他人からも評価され、しかも社会の役にも立てたら、それ以上の幸せってないですよね、きっと。人生の目標をそこに設定しませんか?

                      上手じゃなくていい、まずは好きなことをやってみて、やらせてみようではありませんか。

                      周囲への迷惑や破局的な失敗にだけ注意しながら・・・

                       

                       

                       


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