ボクがヒトを見直すとき(^^;

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    長く生きていると・・・な〜んだ、そうだったのか?と思うことがたまに発生する。

    それはボクだけかも知れないが、けっこう最近、しばしば発生しているような気がする。

    ボケたのかなぁ?

     

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    実は、ボクは長いこと、この方と黒川記章さんとを混同していたことが、Eテレでやっていた「“しゃあない”を生きぬく」という番組を見て、さっきわかった(笑)

    今頃、いったい何を言っているのだと突っ込まれそうだが、ボクはながらく有名な建築家で東京都知事選挙に出馬した人だと思っていたのだ。

    それで番組を見ていたら”安藤忠雄さん再発見”として何かを書きたくなった。

    このヒトも成績優秀でもなければ、変人に近く、健常のボーダーを越えてるかも?という、ぴっころブログに登場すべきヒトだと確信したからだ。本人にとっては迷惑なことかも知れませんが。

     

     

     

     

     

    この人を最初に有名にしたのは「住吉の長屋」と呼ばれる上の作品。

    3軒長屋の真ん中のお宅だけを改装する、しかも予算は超破格で・・・という昭和のビフォー・アフターだ。

    無理難題ともいえる設計依頼に対し、まだ駆け出しだった彼がとった手法は常識を破ったものだった。

    まずはコンクリートの打ちっぱなし。今では珍しくない打ちっぱなしだが、オシャレとかいう次元のものではなく低コストで両サイドの木造家屋を支えるための苦肉の策だったようだ。更にウナギの寝床で光も入らない問題を解決すべく真ん中の屋根を取り払うという、家屋としてあり得ない手法を敢行する。おかげで光の入る中庭は出来たものの。雨の日、トイレに行くにも傘がいるという建築家にあるまじき設計ができあがった。

     

     

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    更に彼の設計になる「光の教会」と呼ばれる建物が上の作品。壁面に十文字のスリットを設け、光の十字架を仰いで礼拝ができるというシンプルかつ神聖な建物である。

    太陽光を直接取り込もうとスリットにはガラスをはめなかったため「こんな冬、寒い教会をつくってどうする?」とクライアントからは猛反発を喰ったと聞くと、当然と思うと同時に彼がクリスチャンよりも敬虔な姿勢の建築家であることがわかる。

    彼にとってすぐれた建物とは、必ずしも機能的、効率的なものではないのだ。もっと言えば人が気持ちをひとつにして集う場所の創造であって、必ずしも立派な器を作ることとは、とらえていないところに彼の真の建築家たるポリシーを見る気がする。

     

     

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    そして、ニューヨークの9.11テロで崩壊した貿易センタービルのグランド・ゼロを再建するための設計コンテストで彼が提案した跡地利用計画が秀逸だ。

    上図の模型の真ん中の緑の丘がそのプランの全貌だ。

    そこには、建物を建てるのではなく、みんなが集まり、平和に語り合える芝生の丘をつくろうというプランであった。

    丘の断面はアークにし、グローバルな地球の一部としてニューヨークの存在をイメージした。

     

     

     

     

    結果は・・・不採用!

    「アンタなあ、一体、ここの坪単価なんぼや思とん?銭も生まんタダの山つくって、どないするんや?」

    まあ、英語だから、こう言ったかどうかわからないが、大方がそんな反応だったらしい。

    でも、彼は言う、再び、ここに建物を建てたら、人々は2001年9月11日に何があったかを忘れてしまうだろう。

    それよりも、人々が御魂を癒し、平和のために集える空間をつくることこそ、建築の本筋ではないのか。時には、なにも建てない建築だって必要なのだ、と。

    それを聞いたボクは涙をこらえ切れない。この採用されなかったプランはニューヨークでは忘れ去られるだろうが、ボクの心の中には生涯、生き続けるに違いない。

    彼には夏暑く、冬寒い長屋に住んだ経験はあっても、少年時代は勉強も出来ず、家も貧乏で建築を専門に学んだ学歴もないという。

    現在はガンとも共存しながら、しゃあないと闘病しながら仕事を続けているというが、建築家の魂として、この世にいくつもの分身を生んでいる彼はある意味、すでに不死身の存在だと思う。

     

     

    黒川さんはこっちの人だ

     

    ちょっと思想の似ている設計家 フォークト博士

     

     

     

     

     

     


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