こだわりについてのこだわり所見

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    新春最初のこだわりの工作室。さっそくRh君は

     

    自発的宿題を携えてぴっころに姿をみせた

     

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    対象機はANAのボーイングB787−9(JA830A)

    さっそくその作品を味わってみよう

     

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    まずは前方から。今回は3面を貼り合わせた三角断面の胴体に

    製作面での特長がある

     

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    そして下面から見上げる。ひときわ目をひくのは降着装置の

    存在と高揚力装置へのこだわりだ

     

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    ノーズギア。タイヤに異質の素材が使われているのがわかる

    気にしてみるとそれは結束バンドの頭部だった

     

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    そして今回の最大のこだわりはこの後ろ姿と言ってよい

    主翼の後縁にすずなりになっているピラピラだ

     

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    これが実機のその部分である。Rh君のこだわりがいかなるものなのか

    以下に図を使って、こだわりの解説を試みたい

     

    編集_P1620887.jpg

     

     

    この飛行機の主翼後縁にはこんな名称のものが装着されている

    ことを念頭に、お読みいただければ幸いである

     

     

    こだわりに対するこだわりの見解:

     

    子どもたちの作品を見せてもらうことは、時として、学校や親御さんからもらう成績表や連絡帳のコメントよりも子どもを直接知る上で貴重な手がかりとなる。

    特にボクにとってRh君は飛行機オタクという言外でのコミュニケーション手段を有しているので、心の機微を探りやすいのかも知れない。

    彼の飛行機作品は過去にも何度か拝見しご紹介もしている。その時々に興味の焦点は異なるが今回は、なんといっても主翼後縁装備物である。

    まずは後縁から垂れ下がっているフラップは実機どおりに、内側と外側の2枚に別れ、その間にフラップとエルロンの役割を兼ね備えたフラッペロンが再現されている。

    フラップについては以前も作り込まれており初めてではないが、今回はそのフラップの前方にスピードブレーキや着陸時に揚力を抑えタイヤへの荷重を増やすことで早期にブレーキの効きを確保するためのスポイラーがその枚数までが正しく再現されているのである。

     

    編集_flaps1-8.jpg

    パカパカ展開すると実際にはこんなイメージだ

     

    これらスポイラーが開くと抵抗板になると同時に翼に穴の空いた状態になり、下面の高い圧力の空気を上面に逃がし揚力を減少させる役割もしているが、おそらくこれらの装置が機能する瞬間をRh君は翼の後縁の見える座席に座り、こだわりの眼差しで旅の最中に見ていたのであろう。

     

    まさに印象的かつ的確にとらえていることがわかる

     

    そうなると、これは間違いなく着陸時であるから飛行中のように降着装置を引っ込めた飛行形態ではなく、脚が出た形態でつくらなくてはならないのはこだわる者ならば当然の道理だ。

    そこは心得たもので、彼は今回、初チャレンジと思われるタイヤの製法でギアダウンを表現している。結束バンドの輪の部分が車輪に近い材料と見えたのかノーズの2輪、メインの4輪ボギー式×2の車輪を全部、この結束バンドでつくっているのだ。

     

     

    ボクがこの作品にコメントをするとすれば「着陸するB787−9の接地直後の主翼後縁の状態を開発した技術者への敬意とともに表現した野心作」であり、彼にかわって名前を付けなさいといわれたら「The Finest Touch Down!」だ。

     

    こう作品についての解説を試みたけれど、ボクがいったい何を言いたいんだ?と思われた方も多いに違いない。

    本当に言いたかったことだけ言うと、それは作品にこめられた、彼独自のこだわりのストーリーの存在についてなのだ。

    ボクも飛行機オタクでアスペルガーと言われるが、自閉症スペクトラムで共通に言われるのが、この特別なものへのこだわりだ。

    世間的にはいろいろ困ったちゃんなところがあるのは分かる。

    分かるが、こだわることによって得られる知識や、創造や、人生のモチベーションがあることも認めていただければ大変、嬉しい。

    「どうせ、役にも立たない知識や、お金にもならないスキルなんでしょ、それ?」と問われればそのとおりかも知れません。

    でも必ずしも役立つからと言ってはじめた研究じゃないよね、時代の先で花開くものは・・・

    彼の飛行機を見る目が、新時代の飛行機に結びつき、世界を変えることだってあるとボクは信じていますし、こだわる人のこだわった社会参加を応援したいと思います。

     

     

     

     


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